プロ7年目の竹山佳林(26=フリー)が3アンダー、69の2打差7位でスタートした。

2組目だったため、午後1時43分からの雷中断前にホールアウト。3バーディー、ノーボギーでもあり「ラフが深いけど、しのげたパーもあった。スコアも、終われたことも全部良かったです」と喜んだ。

再出発の大会だ。今季はQT27位の資格で、ツアーにプロ転向後最多の29戦に出場して予選通過10回でトップ10はなし。「景色で力が入ってしまうことが多くて…」。打ち上げで力む。ドローヒッターとあって、左に曲げたくない状況になるほど力んで曲げる。

「何がダメなんですかね?」-。

コンビを組んだプロキャディー数人に意見を求め、8月NEC軽井沢72で、男子で大槻智春のバッグを担ぐ浜田塁キャディーに「リズムが速くなるよね」と指摘された。

「最近はリズムだけ意識してプレーするようにしています」。ショットもパットも、アドレスに入ったら固まる前に打つ。そのルーティンの成果がようやく形になってきた。

今週は国内メジャー・日本女子オープン出場を予選会落ちで逃し、今季初の下部ツアー参戦。27位だったQTランクは2度のリランキングで43位→51位と下降し、今季の残りは下部ツアー中心の出場になりそうだ。

竹山は「今年ツアーに多く出て、仲良くなった後輩がどんどん勝って…」と複雑そうに笑った。自分がずっと求めてきたツアー初優勝、初シードを、年下のプロがやすやすと手にしていく。「残り3日も、今日と同じようなプレーがしたい。目標は4日間とも60台で回ることです」。中堅プロの苦悩、焦りを頭から閉め出して、自分のプレーに集中する。