8月の全米女子アマチュア選手権で、日本人37年ぶり2人目の優勝を果たした馬場咲希(17=代々木高2年)が、第1関門を突破した。22位から出て2バーディー、3ボギーの73と1つ落とし、通算2オーバー、146。15位に浮上して予選を通過した。首位とは2打縮めて4打差とした。

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インコースの前半は同組で昨年大会優勝の勝みなみ、今季5勝の西郷真央よりも安定したプレーを披露した。出だしの10番パー4は、パー発進ながら、ティーショットをフェアウエーに運ぶと、第2打を2・5メートルのチャンスにつけるなどショットが安定。その後も何度となくバーディーチャンスにつけたが、グリーン上だけが安定感を欠いた。12番パー5は2メートルのバーディーパットを決めきれないなど、なかなか伸ばせない我慢の展開が続いた。

前半のうちに勝、西郷が次々とスコアを落とす中、スタートから8ホール連続でパーを並べた。ようやく最初のバーディーを奪ったのは、折り返しの18番パー5。花道からの第3打を2メートル足らずにつけると、これを決めて右手でガッツポーズをつくった。首位から出た森田遥をはじめ、午前スタート組の多くの選手がスコアを落とすのとは対照的に、しぶとく1つ伸ばし、8位で後半に入った。

後半も4番パー5でバーディーを先行させた。この時点で通算1アンダーとし、4位まで浮上。だが直後の5番パー4で最初のボギーをたたくと、7番パー5、8番パー3も連続ボギーとした。最終9番パー4も第2打でグリーンをとらえられなかったが、第3打のアプローチを1メートルにピタリと寄せてパーセーブ。3連続ボギーは回避し、決勝ラウンド進出を決めた。

2日連続で73で回ったホールアウト後は「昨日と同じで、前半はけっこういい感じで、ずっと耐えていて最後にバーディーと、いいプレーができた。後半の途中まではすごく安定していて、バーディーも取ることができた。1度、アンダーになったので(リーダー)ボードに載って、すごくうれしかったんですけど、その後、ちょっと崩れてしまった。後半に崩すようなプレーをしてしまったのが、とても悔しいです」と振り返った。

「ドライバーがあまりラフに入らなかったのがすごくよくて、ショットも思い通りに打てたところもあった。バーディーチャンスにもつけることができた」と、この日のプレーを分析した。決勝ラウンドに向けては「うまくいっているので、そこをすごく悔しがるのもぜいたくかなと思う。この感じで明日もいければなと思いました」と話した。