プロ8年目の鈴木麻綾(27=三重CC)がこの日のベストスコア66の猛チャージを見せ、12位スタートから2位でフィニッシュした。

パープレーでしのいで迎えた8番からスイッチが入り、16番までに6バーディーを量産。ABCGC名物の池越えが絡む18番パー5でイーグルを奪えれば…という展開に持ち込んだ。しかし、残り186ヤード、フォローの状況で2オンを狙った6番ユーティリティーのショットがグリーン手前の刈り込みエリアに落ち、池に消えた。打ち直しの第4打をピン右1メートルにつけ、スーパー・パーと粘るのが精いっぱいだった。

「あのショットは“絶対いける”と思った反面、戸惑いのようなものが少しあって。不安の分だけ当たりが薄かったです」。

悔いは残るが、前向きな材料は多い。不調だったドライバーのシャフトを今大会から交換し、安定し始めた。先々週に投入した新しいユーティリティーも手応えがある。

昨年5月に結婚。三重の実家近くに一戸建ての新居が完成したばかり。「久しぶりにいいプレーができました」。下部ツアー賞金ランクは12位に浮上。残り5戦で、1次QTをスキップして最終QTに出場できる「同ランク10位以内」が視界に入ってきた。