男子ゴルフ最高峰の米ツアーと対立し、物議を醸す中で始まった超高額賞金の新ツアー「LIV招待」の開幕シーズンが10月末に終了した。AP通信によると、賞金トップのダスティン・ジョンソン(米国)は全8戦で約3560万ドル(約52億円)を獲得。昨季1000万ドルを超えたのが2人だった米ツアーと比べても破格の額となった。

新ツアーは人権軽視などが問題視されるサウジアラビアの政府系ファンドが支援。3日間54ホールで予選落ちがなく、個人と団体で争い娯楽性が高い。潤沢なオイルマネーでジョンソンの他、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、キャメロン・スミス(オーストラリア)ら大物を“強奪”。米ツアーから反発を買った。

金銭的に恵まれる一方、人気や運営面で疑問視する声はある。ESPN(電子版)はプロスポーツの収入、露出の根幹となる放送権販売、スポンサーの獲得で苦労していると指摘。最終戦の団体戦でD・ジョンソンが勝利を決めるパットを打った際、ユーチューブの視聴者は約7万2000人にとどまったと伝えた。

来年は14大会に増え、賞金総額も4億500万ドルになるという。最高経営責任者のグレグ・ノーマン(オーストラリア)は「われわれは嵐を乗り越え、ここにいる」と自信を示すが、世間に認知されるにはまだ時間がかかりそうだ。(共同)