石川遼(31=CASIO)が逆転で19年12月の日本シリーズJTカップ以来、2年11カ月ぶりのツアー18勝目を飾った。賞金ランク3位の星野陸也(26=興和)と通算8アンダー、272で並び、プレーオフに突入。1ホール目は互いにパー。2ホール目に4メートルのバーディーパットを沈め、星野がパーで優勝が決まった。プレーオフを制し、尾崎将司、中嶋常幸、リー・ウエストウッドに並ぶ大会最多の3度目の優勝となった。

単独首位の蝉川泰果に3打差の2位で出て、1番で蝉川とともにバーディー発進。3、4番と連続バーディー。一時は単独首位に立ったが、ショットが乱れ、6番と8番でボギー。前半は3バーディー、2ボギーの34と1つ伸ばし、蝉川、同じ2位で出た星野陸也と並んで首位で折り返した。

蝉川が優勝争いから脱落。最終ホールまで星野との激しい優勝争いが続いた。石川は14番パー4で第2打を“池ポチャ”。ダブルボギーで2打差の2位に後退。一方、直後の15番のパー4でミドルパットを沈めてバーディー。バウンスバックに力強くガッツポーズした。このホールで星野が3パットでボギー。再び首位に並んだ。そのままプレーオフとなり、最後まで激しい争いを繰り広げた。

今季最高位は2位。8月のANAオープンで6打差5位から一時は単独首位に立つ猛追も、プレーオフで大槻智春に競り負けた。それだけに2年11カ月ぶりの勝利の喜びは格別だった。