今季2勝でメルセデスランク4位の西村優菜(22=スターツ)が4バーディー、ノーボギーの68をマーク。18位スタートから、通算5アンダーの6打差8位に浮上した。

「上がり3ホールがすごく苦しくて、ノーボギーでよく耐えられたなと思います」。12月1日から2週間、来季米ツアー出場権をかけたQシリーズ(最終予選会)出場に向け、今大会終了後に渡米する。

勝みなみと同じく、強行的なスケジュールを選んだのは「この大会が特別感があって、大事にしたい」との思いから。今季優勝者など40人しか出場できない最終戦で、国内シーズンをしっかり締めくくりたい。

一方で、米アラバマ州で行われるQシリーズ前の試みもある。「心の準備はできているけど、下調べは全然できてません」。渡米後、数日の練習とラウンドでコース、気候などにアジャストすることが求められる。

今大会は国内ツアーでは年間3回だけの高麗グリーンだ。「あまり経験がない、いつもと違うシチュエーション。そこに数日の練習でどれだけ対応できるか」-。

ドローヒッターの西村には立ちにくい14番パー4で「ドライバーでスライス」を打つ。普段あまりしない戦術には、Qシリーズに向けて「そういう(適応できる)サイクルが、自分の中に染みついていけば…」という狙いもある。「スコアと、スコア以外のテーマ」を持ち、残り2日もコースに立つ。

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