最年少で年間女王を決めた山下美夢有(21=加賀電子)が首位タイに浮上。5月サロンパスカップに続く国内メジャー年間2冠へ、日本人初の平均ストローク70未満へ王手をかけた。

首位と3打差2位からスタートし、2番で3パットボギーが先行したが、9番パー5で初バーディーを奪うと加速した。10番バーディー、11番パー5は残り227ヤードを3番ウッドでピン左6メートルに2オンさせてイーグルを奪取。この日のベストスコアタイ67で通算13アンダーとした。

「前半はショットが安定せず、パットも決まらなかったけど、とりあえず『我慢』と思い、9番でしっかりバーディーを取ろうと考えていて、流れをつかんだ感じです」。9番パー5は打ち上げの第2打を刻まず、2オン狙いでグリーン前のガードバンカーに打ち込み、第3打をピン下1メートルにつけた。「(フェアウエーからの第3打より)バンカーからの方が寄せやすい」と判断したマネジメントがピタリはまった。

さまざまな勲章がかかる最終日へ。「まず前半のアンダーパーを目指したい」。難易度が高いホールが続く8番までに少しでも伸ばし、9番から5連続で難易度の低いホールが続く中盤で加速して-。晩ご飯は3日連続で大好物の焼き肉。力を蓄え、作戦通りゴールテープを切るつもりだ。

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