今季2勝でメルセデスランク4位・西村優菜(22=スターツ)が、2日連続ノーボギーの67で通算10アンダー、6打差8位から3打差5位に浮上した。

11番を終えて3つスコアを伸ばした時、リーダーボードを見て「順位上がってない!」と、同行するキャディーと2人で驚いたという。しかし、終盤16、17番の連続バーディーで終わってみれば、首位と3打差の射程圏内につけた。

「このコースはアウトの前半に難しいホールが続く。焦らないよう気をつけて、9番から伸ばしていくという考え。メリハリをつけるように心がけています」。年間女王となった山下と同じ身長150センチ。シード選手で最も小柄だが、抜群のマネジメント力で今季2勝、メルセデスランク4位につける。出場選手中ただ1人、2日連続ノーボギー。ボギーは第1日の1個だけが、その証明だ。

今大会終了後すぐ、来季米ツアー出場権をかけた同ツアー最終予選会・Qシリーズ参戦のため渡米する。「明日まではこの大会に集中します。国内メジャーは結果にフォーカスすべき大会です」。最終日の3打差逆転Vへ、虎視眈々(たんたん)だ。

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