黄金世代で渋野日向子とも仲がいい木下彩(23=長府製作所)が、1イーグル、4バーディー、2ボギーの68をマークし、前日の6位から2位に浮上した。

強風でスコアメークに苦しむ選手が多い中、得意の低い弾道からチャンスをつくり、スコアを伸ばした。18番パー5では、フォローの風を生かし、ピン50センチに2オン。楽々イーグルを奪った。

「本当、最高でした。セカンドも完璧で、(グリーンの)傾斜にきれいに乗って、入るかなと思ったぐらい」と最後のスーパープレーを喜んだ。

昨年もQTに出場し前半戦の出場資格を勝ち取ったが、夏場に新型コロナに感染したこともあり、調子が上がらなかった。「感覚がずっと戻らず、治っても体がだるく、せきが2~3週間止まらなかった。体とゴルフがなかなかかみ合わなかった」という。

そんな中、プロになる前から指導を受けていた祖父宏さん(80)に約3年ぶりにショットを見てもらった。「ドライバーの弾道を低くした方がいいと言われ、そこから調子が良くなってきた」という。この日の強風の中でも、その教えを生かし好スコアにつなげた。

同期で出身地も近い渋野とは中学時代からの付き合いで、大の仲良し。顔やしゃべり方もそっくりで、間違えられることも多いという。「たまに連絡とりますが、(渋野が)多忙なのでオフに会えたら」。

まずは、好位置をキープして昨年に続き前半戦の出場資格を得ることが目標だ。「明日もいつも通り頑張りたい」と平常心で上位通過を目指す。