11月初旬のプロテストに合格した荒川怜郁(れいか、21=中部学院大)が3日連続アンダーパーの71で通算7アンダーとし、新人では最上位の6位で最終日を迎える。

正午の気温が10・1度。5メートル前後の北風が吹いた。荒川は1番パー4で白っぽいダウンジャケットを着たままドライバーショットを打った。「私は寒い方が無理です。今日は1度もジャケットを脱ぎませんでした」。高校まで沖縄で育った南国娘は“もこもこ”のままで18ホールを回った。

それでも、アンダーパーだ。16、17番の連続3パットで迎えた最終18番パー5は、170センチの長身から豪快なドライバーショットを放ち、フロントエッジまで200ヤードから5番アイアンで2オンに成功。2パット・バーディーで締めくくった。

山下美夢有、西郷真央、笹生優花と同じ01年度生まれの新世紀世代だ。19年プロテストは最終前の2次落ちで、中部学院大へ。今年2度目の挑戦で合格し、学生プロになった。

2日の最終Rを6位のまま終えれば、30位前後までとみられる来季ツアー前半戦フル参戦の権利を手中にできる。「ここまでで、こんなスコアは100点満点。プロテストは何が何でも通らないといけないと思ってましたけど、最終QTはコースに立てていること自体うれしい。挑戦に来たんだって思ってます」。ずぶとさ、スケールのでかさを見せ、最終日も攻める。