メルセデスランク80位でシード落ちした仲宗根澄香(30=Sky)が5バーディー、2ボギーの69で通算9アンダーとし、4位から2位に浮上。来季ツアー前半戦出場権獲得圏内をキープした。

5、6、13番で10メートルのロングパットを放り込んだ。確固たる自信があった訳ではない。

「練習ラウンドを4回して、グリーンはものすごく読みにくく感じてたんです」

今シーズンを通して、シードの常連や若手のパットを観察するうちに「傾斜を感じて打っている」としぐさや方法を取り入れた。しかし、最終的に自分には合わないと判断。「自分の目を信じて、見た目や芝の芽も見て」と以前のスタイルに戻し、この日の結果に結びつけた。

結果を出したい。ツアー優勝したい。その一心でレベルアップを求めて、試行錯誤を繰り返した。それが、いつの間にか「試合中でも自分の“ダメなところ探し”をしてクセみたいになった」という。

同じ30代で先輩の藤田さいきの復活優勝に感激した。菊地絵理香、上田桃子らの熱意あふれるプレーに胸を打たれた。

「私が“限界”なんて思うのはまだまだ早いなと思いました。ここには、腹をくくって来ました」

来季も続けてツアーフル参戦へ、念願のツアー初優勝へ。

「ビビって、ドキドキしながらプレーしています。それをどう受け入れて、目の前に集中してプレーできるか。今年1年、納得できた1日はほとんどないので、明日はいい1日にしたいです」

プロ転向11年目の昨季、初めて手にしたシード権を今季即手放してたが、培った地力と経験を発揮するつもりだ。