2位に4打差をつけて単独首位で出た上田桃子(36=ZOZO)がまたも最終日ラウンドで惜しくも優勝を逃した。

5バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの74と2つ落として回り、通算11アンダーで3位に終わった。優勝した青木瀬令奈とは6打差をつけられる形で逆転を許した。今季初勝利、22年4月の富士フイルム・スタジオアリス女子以来となるツアー通算18勝目はお預けとなった。「後半はバタバタした。決めきれないというか。やることやること、うまくいかない感じになってしまっていた」とうなだれた。

最高の出だしだった。1番パー5から5番パー4まで5連続バーディー。この時点で2位の青木に8打差をつけた。8番パー5で3パットでボギー。流れが少しずつ悪くなり、後半で大きく崩れた。

11番パー4では、第3打のバンカーショットをグリーン右奥のバンカーに入れるミスショットが響き、ダブルボギーとした。12番パー3でバーディーの2位青木に1打差まで詰め寄られた。

13番パー5でティーショットを右へ曲げるなどのミスがあり、この日2つ目のダブルボギー。このホールでもバーディーを取った青木に逆転され、一気に2打差をつけられ、そのまま独走を許した。後半は42で回り、6つ落とした。「調子自体は後半も悪くなかった。いいショットでもラフに行ったり。自分でも分からない感じ。集中力が欠けていたんだろうなと思う」とサバサバした表情で振り返った。

昨季はTOTOジャパンクラシック、伊藤園レディースと、2週連続で首位で最終日を迎えながらも優勝を逃した。最終日前日に「最終日の課題を自力で克服するだけ」と話していたが、課題克服はまたも次回以降に持ち越しとなった。