男子ゴルフツアーの国内初戦、東建ホームメイト・カップが30日、三重県の東建多度CC名古屋で開幕する。前日の29日は会場で各選手が調整し、昨季終盤に3年ぶりの勝利を挙げた石川遼(31=CASIO)、大会2連覇を目指す前年優勝の香妻陣一朗(国際スポーツ振興協会)、前々回優勝の金谷拓実(Yogibo)らも練習ラウンドを行った。

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石川は泰然と構えている。「体調はすごく良い」とうなずき、「ゴルフの調子はそんなに悪くはない。1年を通して、次のレベルに行けるようにすることが今年の目標」と話した。

オフは黙々とトレーニングに励んできた。「表に出ていなかったので、(自分が何をしてきたか)謎だったと思う」とニヤリ。「特に、代わり映えのない日々というか、トレーニングも地味なものばかり。体を整えた」と振り返った。

海外への思いについて聞かれると、「まだまだ将来に向けて、種をまいたり、耕したりという時期。より良いものをつくっていくために、焦らず、こつこつと、積み重ねていきたい」と表現。さらに「この1年で自分が育てたものが実になることは、正直難しいかなと思う。でも明らかに去年よりは、次のステップに向かいつつある」とも話した。

○…日本ゴルフツアー選手会が、JGTO(日本ゴルフツアー機構)とのパイプ役となる人物を起用するプランが浮上した。29日、三重県内で取材対応した小田孔明副会長兼広報委員長(44=フリー)が、前日の選手総会で出た意見を明かした。小田副会長は「そういう方がいれば、若い選手たちの声も聞き取りやすくなる。僕たち選手がJGTOに言いづらいことも、その方が言ってくだされば、いざこざが少ないのでは」と話した。