男子ツアーが開幕し、一昨年優勝の金谷拓実(Yogibo)が7バーディー、ボギーなしの64で回り、今平周吾と並んでトップで初日を終えた。1打差の3位に細野勇策と浅地洋佑。2打差の5位には米沢蓮ら5人が並ぶ。石川遼は久常涼とともに4アンダーで10位。前回優勝の香妻陣一朗は1アンダーで49位と出遅れた。

金谷が首位発進を切った。2連続バーディーを3度マークするなど流れに乗り、「いいプレーだったと思う」と納得の表情。16番パー3では約10メートルのバーディーパットを沈め「リズムよくできた」とうなずいた。

前日には、歩行速度や呼吸方法を見直していることを明かしていた。「できるだけゆっくり歩いたり、呼吸を深くすることを心がけている。話すスピードも含めて、ミスが続くと気づかないうちに速くなってしまう。日頃から同じテンポで生きるようにしている」。昨季終盤から取り入れるようになったその意識を、この日も大事にできたと笑顔を見せた。

石川と同じ組だった。「石川選手と一緒に回るとよく、良いプレーができる」。アマチュア時代からそうした傾向があると口にする。理由について聞かれると「スターだから」と明快に答えた。

4アンダーの石川は「僕も金谷選手のファン。見ていて楽しい。勝負師としてのスピリットも感じる」と絶賛。“相思相愛”の仲であることを明かした。前年優勝者の香妻も含め、第2日も同組でプレーする。【奥岡幹浩】