オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権決勝ラウンドが1日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで行われる。予選ラウンド14位の馬場咲希(17=東京・代々木高2年)が前日の3月31日、最終調整を行い、初めて経験する男子メジャーのマスターズ・トーナメントの舞台で知られるコースの印象について「きれいでしたが、いやー難しいです」と話した。「ガラスのグリーン」と称される超高速のグリーンについても「傾斜が難しい」と警戒。練習ラウンドでライン読みなども入念に行った。名物のアーメン・コーナーの最後の13番などは「テレビで見たことがある感じ」とした。

16番池越えのパー3で、マスターズでは練習ラウンド恒例となっている水切りショットにも挑戦。「お父さんに『思い出に残るからやってくれよ』と言われて。でも普通に打って行こうとしましたが、(全員)やっていいという話になって」。父哲也さんのリクエストにも応え、4番アイアンで見事成功。「適当にポンと打って。ピンが右奥に切ってありましたが、エッジくらいに乗って」と笑顔を見せた。

今大会は松山英樹のバッグを長年かつぎ、マスターズも経験した進藤大典キャディーと初めてタッグを組む。進藤キャディーやこの日一緒に回ったハウスキャディーからは「この傾斜を使うと寄る」「タイガー(・ウッズ)やマキロイはこのバンカーからこう寄せた」などとアドバイスを受けたという。

予選ラウンドではショットの不調に苦しんだ。この日も修正に余念がなかったが「やばいです。昨日(=第2ラウンド)の後半よりさすがにマシですが…。まだあやしいですが、しょうがないですね」と苦笑いした。

米国で行われる今大会には、スワロフスキーのクリスタルをあしらった星条旗モチーフのマーカーを用意。「ショップでマスターズのお土産をいっぱい買っていきたい」とプレー以外の楽しみもある。

決勝ラウンドは1日だけで、首位とは13打差。目標は「まったくない」としながらも「お父さんから『一生に1度だぞ』と言われていて、せっかくそういうところでラウンドできるので、ショットの調子にメンタルを乱されないように、しっかり楽しんでやれたら」。無欲で上位を目指す。(オーガスタ=近藤由美子)