ささきしょうこ(26=日本触媒)がプレーオフで敗れ、2018年10月の樋口久子・三菱電気レディース以来となるツアー通算4勝目はならなかった。

通算9アンダー、279で並んだベテランの飛ばし屋、穴井詩(35=ゴルフ5)とプレーオフに突入。穴井がバーディーを奪った2回目。2メートルのバーディーパットを外した。プレーオフ直後、ささきは「ベストを尽くした」と悔し涙を流した。

グリーンが硬く、風も強い、難条件で、スコアを落とす選手が続出。一時は通算8アンダーで5人が並ぶなど大混戦になった。ナイスショットを打ってもグリーンに乗らない。気持ちが折れそうになったが「みんな同じ条件だから」とキャディーと言い合って耐え、プレーオフに持ち込んでいた。

前週アクサ・レディース後、へんとう腺炎などで体調を崩し、今大会の欠場も視野に入れた。練習ラウンドをせず、ぶっつけ本番で臨んだ大会だった。「試合に出て、この位置でプレーできるとは思っていなかった。良い1週間で終われた」。最後は自らに言い聞かすように話した。

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