古江彩佳(23=富士通)が決勝で、ツアー1勝のパジャレー・アナナルカルン(タイ)と対戦し、3アンド1で敗れた。2年連続で決勝進出も今季初勝利、昨年7月スコットランド・オープン以来のツアー2勝目はお預けとなった。「2年連続で決勝まで行けてすごい悔しいんですけど、相手はすごくいいゴルフしていた。自分のできることはできる限りできたと思う」。やり切った表情をみせた。

途中まで接戦が続いた。2番パー4で古江が先行も、3番パー4ですぐに追いつかれるなど序盤は一進一退。アナナルカルンが1アップで後半に突入した。

12番パー4でアナナルカルンが1メートルのバーディーパットを沈めて、2アップに差を広げた。13番パー3で古江がバーディーですぐに差をつめた。14番パー4でアナナルカルンが第2打を約50センチにつけてバーディーとし、再び2アップに。そのまま逃げ切った。

古江は武器のショットで手を離す場面が何度かあった。プレー中は笑顔であまり感情を出さないが、後半に入ってバーディーパットを決められず、厳しい表情をみせる場面もあった。「うまく粘っていたとは思うが、(相手は)それ以上にいいプレーで、ビッグドライブして寄せたり、こぼしてもしっかり寄せたりパーセーブしたりというのが、すごく強い選手だなと感じた」と舌を巻いた。

この日午前(現地時間)、レオナ・マグワイア(アイルランド)に2アンド1で勝ち、2年連続で決勝進出を決めた。2年連続で準優勝と悔しい結果も「体力的にはタフだと思うが、最後までラウンドできたのはすごくうれしい。それがいいトレーニングなったと思いたい」と前を向いた。次週に向けて「しっかりまず休んで、いつも通り練習ラウンドができるかちょっと分からないけど、休みを優先しながら、また来週も頑張りたい」と話した。