首位に7打差の2オーバー63位から出た中山三奈(32=東広野GC)が1イーグル、6バーディー、3ボギーの67で回り、通算3アンダーの141で首位と3打差の7位に急浮上した。首位から出た呉佳晏(19)と、イーブンパー30位から出たP・サイパン(25)が通算6アンダーの138で首位に並んだ。首位と1打差の3位に広田真優(23)と大林奈央(23)がつけた。2アンダー7位から出た与語優奈(18)はイーブンパーで回り、アマチュア最上位の11位で予選通過。通算3オーバー52位タイまでの68人が予選を通過した。

◇  ◇  ◇

ノーバーディーだった前日と打って変わった出入りの激しいゴルフに、中山は「大変でした。あまり出入りの激しい方じゃないので」と苦笑した。予選カットラインもちらつく中、スタートの10番でおはようバーディー。12番では残り129ヤードを直接カップインし、イーグルを記録した。「ピン筋に行ってたので、いいところに行ってるなとは思ってたんですけど、グリーン上にボールがなくてカップをのぞいたら『あ、入ってる』って」。先週からショット、パットともに調子が良くなかったが、「昨日もあまりよくなくて、コーチにパットを見てもらった。調整できて今日はしっかり打てた」とバーディーラッシュにつなげた。「コース戦略やクラブの距離感を見直したことでバーディーチャンスが増えてきました」という。

地元・神戸市出身。実家に帰り、パットのマーカーにしているほど愛する黒い雌の柴犬「福ちゃん(5歳)」からパワーをもらった。「帰ったら歓迎がすごいんです。寝るときも足元で寝てかわいい」とデレた。

愛犬だけでなく、多くのファンから声援も受ける。「うれしいです。ゴルフも体も調子がいいので、地元で優勝できたらな」と意気込んだ。【阪口孝志】

▼与語(アマチュア最上位で予選通過)「昨日よりショットも良くなかったですけど我慢できた。明日は雨なのでボギーを打たないゴルフをしていきたい」

▼大林(地元・兵庫出身)「今シーズンは不調だったんですけど、スポンサーさんも見に来てくれていたので、いいところは見せられたかな。耐えるゴルフは得意なので明日も頑張りたい」

▼村田理沙(ホステスプロで予選通過)「去年は予選落ちしてしまったので、最低限の目標にしていた予選通過できて良かった。調子は悪くないので明日もやりたい」

▼P・サイパン(自己ベストの66で首位浮上)「今日はもっと縮められたと思う。(大雨予報だが)明日もプレーして優勝したい」