第2ラウンド(R)の残りと第3Rが行われたが、午後6時57分に日没サスペンデッドとなった。第3Rを11番まで終えた中島啓太(22=フリー)は、通算9アンダーで暫定2位とした。10番を終えて通算11アンダーの金谷拓実が暫定首位に立っており、プロ転向後初勝利を目指す若手のホープは2打差で追う。この日は18組53人が第3Rを終えられなかった。

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日没前の3ホールをすべてバーディー。1日の終わりに怒濤(どとう)の追い上げを見せた中島だが、浮かれることはない。「明日は難しい12番から始まる。そこは注意しながらやっていきたい。いい位置で第4ラウンドを迎えられるようにしたい」。淡々とした口調に決意をにじませた。

6番パー5、第1打がOBとなり、このホールはボギーに。それでもフェアウエーに行っていた暫定球を打った残り約280ヤードの第4打をグリーンに乗せ、「びっくりするほど感覚の良いショットが出た。何年ぶりかという感触。あれでむしろ、いい流れに乗って行けた」。日没前の3連続バーディーにつなげ、リードする金谷との差を2打に縮めた。

日体大時代の21年にツアー初制覇し、昨年9月にプロ転向。前週のミズノオープンではプロ初優勝に手が届くかと思われたが、プレーオフの末に惜敗した。「今週こそ」の思いをあえて口にしないのは、自信の表れでもある。「あまり気負わず、自分のできる良いゴルフを目指したい。今は良いゴルフができれば上位についていけると思うので」。伸び盛りの22歳が、いつも通りのゴルフで頂点を目指す。【奥岡幹浩】