2年連続「賞金女王」に輝いた山下美夢有(22=加賀電子)。高校時代の恩師、大阪桐蔭高ゴルフ部の柴山香織監督(50)は「ただただすごい。やってることが偉大。遠くに行ってしまわれたなあ」と山下の快挙をたたえた。

山下について「ジュニアの頃からうまい子でしたけど、ゴルフを離れたら普通の子。みんなでカラオケに行ったり。『ゴルフだけやなくて歌もうまいんかい』って」。教員や同級生からも、授業中に疲れてうとうとしているような「普通の高校生」というのが共通認識だ。それでも、これだけの実績を築き上げた要因について、柴山監督は「集中力」と「家族の絆」を特筆すべきとあげた。

アスリートが極限に集中力が高まっている状況を「ゾーンに入る」と表現することがある。「あれが毎回できるタイプ。(大会も)自分のモードで落ち着いて、ソワソワしてることは1度もなかったですね」。

何をすべきかが分かっている選手で、練習にも課題を持って全力で取り組み、決して言い訳はしなかった。「大阪桐蔭名物」とも言われる生駒山のグラウンドへのダッシュも、入学前に自主的に「試走」していたという。

今でも試合にコーチを務める父勝臣さんや母有貴さんが付き添う姿が見られるが、「遠征の時、両親がいないと元気がなかった。ご両親もゴルフをしている美夢有が楽しみでいつもニコニコされてた。ご両親は『美夢有はできる』と信じているし、美夢有もやりとげる」と振り返った。「子供がゴルフをする上で理想的な家族の形」に映ったそうだ。

再現性の高いスイングが代名詞。フォーム改造するプロも多い中で「高校でもきれいなスイングをしていたんですけど、プロになって最初に『飛距離アップしたい』と。あれっと思ったんですけど、2~3試合で止めて『3ヤード刻みで打ちたい』って。おそらくそこもお父さんが冷静に引っ張ったと思う」。

偉業を遂げた教え子に、柴山監督は「ジュニアゴルファーにあこがれるような選手に。ゴルフ界の今後につながる活躍を」とエールを送った。【阪口孝志】

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