賞金ランキング首位の中島啓太(23=フリー)が初の賞金王を獲得した。23歳での賞金王は、18歳の石川遼(2009年)、21歳の松山英樹(2013年)に次ぐツアー史上3番目の年少記録となった。

この大会で4位となり、賞金王争いを繰り広げていた金谷拓実は7位だったことで、最終戦を前に賞金王が確定した。「1年間のうちには悪いときもあったけれど、自分やチームと向き合い戦ってきた。素直にうれしい」と喜んだ。

前日夕方、幼なじみの訃報に接した。「天国に行ってしまった彼のためにも、今週で賞金王を決めたいと思っていた。見守ってくれていると信じていた。彼のパワーもあり、賞金王になれる自信はあった」と明かした。

他界した友人とは、家族ぐるみの付き合いだった。「彼と、彼の家族のために今日は戦おうと思ってスタートした。最近は全然会えていなかったけれど、僕のゴルフを応援してくれていることは知っていた。天国から見守ってくれているような気持ちでいた」。

最終18番パー5ではイーグルを挙げて賞金王の座をたぐり寄せた。「最後のイーグルも、実はちょっと左に跳ねたけれど、最後にスライスして入ってくれた。あれは自分の力じゃない。彼の力だと思う。それで賞金王になれたことはうれしく思う」と感慨にふけった。

賞金王を争った金谷とは、ホールアウト後に抱き合って健闘をたたえ合った。「1年間ありがとうございました。来週も優勝争いをしましょう」と伝えると、金谷からは「強かった」と祝福を受けた。「金谷さんがいなかったら、自分もここまで粘れていないと思う。金谷さんと賞金王争いをできたことをうれしく思うし、勝てたことはすごく自信になる」とかみしめた。