<国内男子ツアー:カシオワールドオープン>◇最終日◇26日◇高知・Kochi黒潮CC(7335ヤード、パー72)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

中島啓太(23=フリー)が9位から68で回り、通算12アンダーの276で4位に入って初の賞金王に決まった。

 ◇  ◇  ◇

中島の日体大在学中、必修科目(ソフトボール)の授業を担当した古城隆利硬式野球部監督(54)は、早速、LINEで祝福のメッセージを送った。2分後には「ありがとうございます。また来週も頑張ります」と返信が届いた。「彼らしい。やるべきことをやるというスタイルなのでしょう」。文面から、大学時代と変わらぬ姿を感じ取った。

古城監督は中島を「天性の努力家」と評した。今でも、頭に浮かぶのは朝から夜まで1人で練習している姿。「野球場の私の監督室の窓からゴルフ練習場が見える。朝練習が終わり窓から外をのぞくと、啓太が練習している姿が見える。昼も、そして午後も。とにかく練習量はすごかった。プレースタイルも淡々として決してブレない。それは練習のたまもの。自分を持っている啓太だからこそ、できる術なのでしょう」。競技は違えど、取り組む姿勢には通じるものを感じた。

遠征などで授業を休むと、必ず研究室を訪ねてくる真面目な性格。礼儀正しくユーモアもあり「めっちゃナイスガイ」。ドラフト1位で日本ハム入りし、投打二刀流でデビューした矢沢は同級生で野球も大好き。硬式野球部の試合形式の練習を、監督の隣で観戦したこともあった。

下級生の頃に聞いた目標を今でも覚えている。「啓太は3年生でアマチュアのアジアチャンピオンをとり、4年生でマスターズに行って全英オープン出場、というプランを立てていた。本当に、彼の計画通り。実現しているんです」。持って生まれた才能と努力。そして高い目的意識で今やるべきことを着実にやりきる強さ。「松山英樹選手のあとをつぐ選手になるでしょう」と頼もしそうだった。【保坂淑子】