男子ゴルフ国内ツアーの今季最終戦、日本シリーズJTカップ(東京よみうりCC)開幕前々日の28日、前週初優勝を飾った鍋谷太一(27=国際スポーツ振興協会)が明るい表情で会場に姿を見せた。

夢は現実となった。12年目で挙げたプロ初勝利。「優勝した直後から寝るまでは、本当にリアルな夢なのではと思っていた」と明かす。悲願を遂げた翌朝はホテルで寝坊してしまい、午前発の飛行機に乗り遅れそうになった。慌ただしい日常に戻ったことで、初優勝は現実だったと実感が湧いたという。「とりあえず、夢でなくて良かった」と笑った。

初優勝の反響は大きかった。LINE(ライン)で祝福のメッセージが殺到。「4人ぐらい、誰なのか思い出せない人からも連絡をいただいて…。とりあえず、『ありがとうござます』と返信しました」と、ちゃめっ気たっぷりに打ち明けた。

激闘のすえに手にした初勝利。その後の2日間はなかなか疲労が抜けなかったが、ツアー最終戦に向けて徐々に状態は上向きつつある。「携帯の充電で例えるなら、25%ぐらい。ぎりぎり赤色じゃなくなった」。しっかり睡眠を取り、30日の初日までには「85%ぐらいには戻したい」。

初日は憧れの石川遼と回ることが決まった。「初日からプレーするのはいままでにないこと。むちゃくちゃうれしい」と破顔一笑。2週連続優勝については「それは、ほぼ無理だと思う」と屈託なく口にするが、持ち前の明るさで今週も元気いっぱいにプレーする。