<米女子ゴルフ:全英リコー女子オープン>◇2日目◇7月31日◇英・ロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(パー72、6492ヤード)

 【ブラックプール(英国)=木村有三】メジャー初挑戦の三塚優子(24=フリー)が、通算2アンダーの142で、ホールアウトした時点で首位と1打差と優勝戦線に躍り出た。4位スタートから6番パー5でダブルボギーをたたくなど、前半に1つスコアを落としたが、後半は2バーディーを奪い71で終えた。

 三塚が通算2アンダーと、優勝戦線に躍り出た。前半は6番パー5でまさかの今大会初のダブルボギー。右ラフからの第2打を左の深いラフに入れ、第3打は約20ヤード進んだだけで再び左ラフに打ち込んだ。結局7打をたたいた。8番でもボギーと崩れかけたが、9番で2つ目のバーディーを奪って踏ん張った。後半もともにパー5の11、15番でバーディーとスコアを伸ばした。

 エビアンマスターズで8位と健闘。欧州にも名前は浸透し始め、この日も海外報道陣からインタビューを受けた。すっかり主役の1人に成長し「ダボをたたいた後も自分のゴルフに集中できたので、立て直せた。前向きな気持ちを忘れなかった」と笑顔で振り返った。宮里藍の優勝が大きな力になっている。「ずっと日本人が優勝していない中で藍ちゃんが勝ってくれたので、その後に続いてみたい。藍ちゃんに続いていれば、日本のゴルフ界自体も自信になる」と言う。

 エビアンマスターズ初日から今大会2日目まで6ラウンド連続、2位に入った日本ツアーの明治チョコレート杯を含めると8ラウンド連続アンダーパーをマークしている。初メジャーに臆(おく)することなく、仮設スタンドやテントが並ぶ会場を「日本とは違う雰囲気がある」と楽しんでいる。先週から飛距離270ヤード超のドライバーはもちろん、アイアンの調子がいいという。「順位は気にしていないし、上にいるという実感もない。あと2日間、楽しんでプレーしたい」と話した。