日本最古の歴史と伝統を誇る国内メジャー大会の日本プロゴルフ選手権に、来年から史上初めて冠スポンサーが付くことが6日、分かった。食品メーカーの日清食品(本社・東京、大阪)がスポンサーとなり、企業名か、主力商品の「カップヌードル」の名前が大会タイトルに付く。石川遼(17)の活躍による男子ツアーの盛り上がりも、初の冠大会開催につながったようだ。

 日本プロは日本プロゴルフ協会(PGA)主催のメジャー大会で、1926年(大15)の第1回大会から今年の77回大会まで、冠スポンサーを付けなかった。しかし、世界的な経済状況の悪化で、従来の方法では運営が難しくなったため、PGAは冠大会への変更を決定した。

 日清食品は即席めんの製造・販売で知られる超優良企業。かつて94年から5年間、米女子ツアーで「カップヌードル・ハワイアンレディース」をスポンサードするなど、スポーツイベントなどに理解が深いことで知られている。

 今季の男子ツアーは景気悪化の影響で、開幕前に発表した賞金総額37億1000万円が34億6000万円に減額された。だが、ここ3戦で石川が2度優勝したことで、男子ゴルフの注目度が急上昇。スポンサーにも好印象を与えた。初の冠大会となる同選手権は来年5月、長崎のパサージュ琴海アイランドGCで予定されている。