<女子ゴルフ:ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン>◇初日◇25日◇宮城・利府GC(6554ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

 上田桃子(23=ソニー)が「マー君効果」で、連覇へ好発進した。5バーディー、ノーボギーの5アンダー67で回り、ウェイ・ユンジェ(台湾)とともに首位に立った。今季は米ツアーで苦戦したこともあり、マイナス思考に陥りがちだったが、親友でもある楽天田中将大投手(20)から「エンジョイして」などアドバイスを受け、前向きな気持ちを取り戻した。クライマックスシリーズ(CS)進出を目指す田中を刺激に、発奮している。

 18番、上田は第1打をカート道奥の左ラフに入れてしまう。最近はミスを引きずり、スコアを崩すことが多かったが、楽天田中の「目の前の1打に集中」という言葉が脳裏によぎる。冷静にフェアウエーに戻し、残り112ヤードの第3打をピン横3メートルにつけ、バーディーを奪う。初日首位タイで終えて「始めたころのようにゴルフを楽しめた。本当にいい1日だった」と喜んだ。

 今季は不調が続き「米ツアー1勝」の目標は果たせていない。負けず嫌いの性格もあって、ミスばかりを気にするマイナス思考に陥りがちだった。8月、日本ツアーのアクサレディスで優勝も「パットをことごとく外していたし、これで米国で勝てるのか」と、自らを責め立てた。

 不安と迷いで悶々(もんもん)としていた今大会前の23日、上田は田中に助けを求めるように電話した。田中の答えは「ゴルフをエンジョイしてるの?

 プロは結果がすべて。勝ったことや、いいショットは素直に喜んでいいじゃない」だった。3歳下だが、アスリートとして尊敬する親友の言葉は胸にしみた。「プライベートの話は盛り上がらないが、スポーツでは迷いがあると手助けしてくれる。今回もいい話が聞けた」と感謝した。

 CS進出に向けてチームを引っ張る田中とはシーズン前から「勝負」を約束している。上田は米ツアー1勝を掲げ、田中は15勝。到達目前の田中に対して、上田の米ツアーはあと2試合で「私の方が難しいけど、負けないように頑張る」と気合を入れた。今大会を含め8試合出場予定の日本ツアーでも「あと2勝。そのうちメジャーで1勝」と明確な目標を立てた。「(田中の)常にポジティブで勝ちにこだわる強い意志は、見習わないといけない」。マー君の存在が、今大会の連覇を導いてくれそうだ。【田口潤】