<男子ゴルフ:中日クラウンズ>◇初日◇29日◇愛知・名古屋GC和合C(6545ヤード、パー70)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)

 72歳の杉原輝雄が、同一大会51回連続出場の世界新記録を樹立した。アーノルド・パーマーがマスターズで記録した50回連続(55~04年)を超えた。ホールアウト後に、主催者から記念トロフィーと金一封を贈られ「世界記録というより、ずっと出させてもらってありがたい、お世話になったという気持ち。毎年1回出させてもらった積み重ねです」と、謙虚に答えた。

 今月初めにぎっくり腰を患っただけに「この1週間は車の運転とか、気を使った。ホッとしてる」と、無事に大記録にたどり着きひと安心だ。この日は77で109位だったが、13番までは3オーバーと健闘し、エージシュートへの期待も抱かせた。

 ツアー側がギネス申請に協力姿勢を示す一方、自身は来年以降の記録更新にも「(大会に)お世話になりたい」と意欲を見せる。がんと闘いながら“ドン”の挑戦はまだまだ続く。