<米男子ゴルフ:プエルトリコ・オープン>◇最終日◇10日◇米自治領プエルトリコ・リオグランデ・トランプ国際GC(7506ヤード、パー72)◇賞金総額350万ドル(約3億3250万円)優勝賞金63万ドル(約5985万円)

 6打差8位から上位を狙った石川遼(21=フリー)は、2バーディー、4ボギーの74で回り、通算10アンダー、278で39位に終わった。今季2度目の最終日はショットの精度を欠き、悔しさだけが残った。首位スタートのスコット・ブラウン(29=米国)が70にまとめ通算20アンダーで逃げ切り、ツアー初優勝となった。

 グリーンを狙うショットが乱れた。石川は1番第2打をバンカーに入れ、ボギー。9番は第2打をグリーン奥にこぼしてボギー。14番では1メートルのパーパットがカップに蹴られた。極め付きは16番のパー3。打った瞬間にクラブを手から離した。グリーンをオーバーしたボールは、芝がなく地面がむき出しになったベアグラウンドに転がり、リカバリーのアプローチもグリーンを越えた。この日の不調を象徴するかのように、最終18番では2・5メートルのバーディーパットまで外してしまった。

 石川

 ショットが悪くて、チャンスにつけることが出来なかった。今日のスイングはひどかった。アプローチとパットで、なんとか拾えたのが収穫です。

 今季の最上位で2度目の賞金獲得。約110万6509円を得たが、満足感はみじんもない。「最終日に好位置で発進するの慣れていきたい。トップ10に入って、優勝争いすること。そこだけを見てやっていく」と唇をかんだ。

 次は14日開幕のタンパベイ招待(フロリダ州)。改造中のショットは一進一退だが「パットとサンドウエッジはよくなっている。ショットを上げるのには自信がある。来週までに納得いくように直してくる」。目標とするマスターズ(4月11日開幕、ジョージア州)まで1カ月と迫り、あらためて出直しを誓った。【小谷野俊哉】

 ◆藤田51位、石川94位

 男子ゴルフの10日付最新世界ランキングが発表され、藤田寛之は51位、石川遼は94位と、それぞれ2つ順位を下げた。谷口徹は変わらず95位。1位ロリー・マキロイ(英国)、2位タイガー・ウッズ(米国)、3位ルーク・ドナルド(英国)ら上位7選手は変わらなかった。