<柔道:グランドスラム東京2011>◇初日◇9日◇東京体育館◇男子66キロ級

 男子66キロ級で今年の世界選手権を制した海老沼匡(21=明大4年)が、準決勝で敗退した。世界ランク1位のモグシュコフ(ロシア)に背負い投げで一本負け。「いいところに組み手を持って行かれて後手後手に回ってしまった」と敗因を分析した。初戦(2回戦)は一本負けの宣告を受けたが、場外の判定で取り消し。命拾いし、4回戦では当たるはずだった森下が敗れ4強に進んでいた。

 世界王者として初めて臨む国際大会だったが「自分は受けに回ると弱いから、世界王者ということは気にしていなかった」と自然体で臨んだ。だが「何かが足りなかった」と課題も見いだした様子。横一線の階級で抜け出すべく、ロンドンへ再出発する。