食事もレジェンド流だ。ノルディックスキー世界選手権のジャンプ女子で個人銀メダル、混合団体銅メダルを獲得した伊藤有希(20=土屋ホーム)が24日、羽田空港に帰国した。「今までで一番調子がよかった」と、大舞台での初の表彰台の喜びを語るとともに、力の源の1つは、所属先の監督を兼ねる葛西の妻怜奈さんが作るスープにあると明かした。

 1人暮らしの伊藤は、土屋ホームに入社した昨年から、よく札幌市内の葛西の自宅を訪ねる。「新婚さんなのにお邪魔しちゃってます。よく一緒にごはんを食べます」と笑う。中でも怜奈さんが作る具がたっぷり入った野菜スープが大好き。「1度も同じ味だったことがないんです。葛西さんも大好きなんですよ」。今春から手のひらを下に向けるスタイルに変更したように、食事も葛西流のようだ。

 獲得した2つのメダルは上着の両ポケットに入れて帰国した。小川コーチは「空中で風の抵抗を受けない姿勢をとるのがうまい。まさにレジェンド飛行ですね」。3月にはW杯最終戦(オスロ)がある。勢いに乗って初優勝を目指す。【岡崎悠利】