男子シングルスで出場2大会連続優勝を目指す第1シードの錦織圭(25=日清食品)が、世界ランク15位で第4シードのケビン・アンダーソン(28=南アフリカ)を6-2、3-6、6-3で下し決勝進出を決めた。これにより3月2日発表の最新世界ランクで、クルム伊達公子と並ぶ日本選手最高位の4位が確定した。


 第1セットはサーブが安定しないアンダーソンに対し、錦織がストローク戦で優位に立つ展開となり、第3、第7ゲームをミスにつけ込みブレークして奪った。しかし、第2セットになるとファーストサーブが入り徐々に調子を上げてきたアンダーソンに第6ゲームをブレークされて奪い返された。最終セットも第1ゲームをブレークされる嫌な展開となったが、すぐさまブレークバック。さらに勝ちを意識したアンダーソンのミスもあり第4ゲームをブレークすると、終盤は底力を発揮して圧倒し勝利をものにした。


 錦織は昨年の5月に初のトップ10入り。全米オープン準優勝で8位に浮上し、その後もポイントを積み重ねて11月に5位となった。今大会で優勝すれば3位になる可能性もある。


 コンピューターによる現行制度前は日本協会によると、男子で1933年に佐藤次郎が3位、21年には清水善造が4位にランクされた。


決勝進出を決めガッツポーズする錦織(撮影・PIKO)
決勝進出を決めガッツポーズする錦織(撮影・PIKO)


錦 織26-2
3-6
6-3
1アンダーソン


男子シングルス準決勝でリターンする錦織圭(共同)
男子シングルス準決勝でリターンする錦織圭(共同)

第3セット 錦織6-3アンダーソン

【第9ゲーム】 アンダーソンの連続ストロークミスで30-0。セカンドサーブをアンダーソンがリターンミスし40-0とトリプルマッチポイント。最後はサービスエースを決め錦織がキープ。アンダーソンをセットカウント2-1で下し決勝進出を決めた。試合時間は2時間1分。通算でサービスエースは錦織6本、アンダーソン11本。ファーストサーブの確率は錦織55%、アンダーソン59%。ウイナーは錦織29本、アンダーソン29本。凡ミスは錦織22本、アンダーソン39本

【第8ゲーム】 40-0から錦織のリターンミスでアンダーソンがラブゲームでキープ

【第7ゲーム】 錦織がバックのダウンザラインのウイナーで15-15。さらにフォアのストレートのウイナーで30-15。40-15からバックのダウンザラインのウイナーで錦織が圧倒してキープ

【第6ゲーム】 アンダーソンが11本目のサービスエースで15-0。40-15から錦織のリターンミスでアンダーソンがキープ

【第5ゲーム】 錦織がサービスエースで15-15。15-30から錦織のフォアがネットにかかり15-40とアンダーソンのダブルブレークチャンスも、錦織がストローク戦を制し30-40。さらにアンダーソンのミスショットでジュース。アンダーソンの連続ミスで錦織がピンチを脱してキープ

【第4ゲーム】 アンダーソンの連続ミスで0-30。さらにうまく逆を突いたアンダーソンの逆クロスがジャストアウトとなり、錦織のトリプルブレークポイント。30-40からストローク戦を制し錦織がブレーク

【第3ゲーム】 40-15からバックのダウンザラインのウイナーで錦織がキープ

【第2ゲーム】 ダブルフォールトで0-30。アンダーソンのフォアがネットにかかりトリプルブレークポイント。30-40からアンダーソンのストロークが長くなり錦織がすぐさまブレークバック

【第1ゲーム】 錦織がドロップショットで揺さぶりバックのウイナーで15-0。アンダーソンがフォアの逆クロスのウイナーで15-30。30-30からアンダーソンのフォアがネットにかかり40-30。アンダーソンがフォアのダウンザラインのウイナーでジュース。コードボールをたたかれ、アンダーソンにブレークチャンス。最後はアウトと判断した錦織のストロークがネットにかかりアンダーソンがブレーク。錦織のこのセット早くも2度目のチャレンジは失敗


男子シングルス準決勝でサーブする錦織圭(共同)
男子シングルス準決勝でサーブする錦織圭(共同)

第2セット 錦織3-6アンダーソン

【第9ゲーム】 40-0からサービスエースでアンダーソンがキープし、第2セットを奪い返した。第2セットでのファーストサーブの確率は錦織29%、アンダーソン72%。ウイナーは錦織5本、アンダーソン12本。凡ミスは錦織10本、アンダーソン15本

【第8ゲーム】 アンダーソンのリターンミスで15-0。錦織のバックがネットにかかり15-30。錦織のダブルフォールトで30-40となり、アンダーソンのセットポイントもリターンがネットにかかりジュース。しかし、アンダーソンに力が入ったか連続ミスで錦織がキープもファーストサーブの確率がこのセットは29%と落ち苦戦を強いられている

【第7ゲーム】 アンダーソンのドロップショット失敗で0-15。30-30からアンダーソンがストローク戦を制し40-30も、ダブルフォールトでジュース。しかし、6本目のサービスエースを決めるなどで徐々に調子を上げてきたアンダーソンがキープ

【第6ゲーム】 錦織がバックのダウンザラインのウイナーで30-0。アンダーソンの連続ウイナーで30-30。アンダーソンのストロークミスで40-30。錦織のフォアがアウトしジュース。錦織のミスでアンダーソンにブレークポイント。さらに錦織のフォアがアウトしアンダーソンがブレーク

【第5ゲーム】 錦織がドロップショット失敗。ファーストの確率が70%とサーブが安定してきたアンダーソンがラブゲームでキープ

【第4ゲーム】 アンダーソンが連続ミス。錦織がラブゲームでキープ

【第3ゲーム】 錦織が相手の逆を突く見事なフォアのウイナーで15-30。連続してフォアのクロスのウイナーで15-40のダブルブレークポイント。30-40から錦織のバックのスライスがネットにかかりジュース。2度目のジュースでセンターへのサービスエースを決めアンダーソンがキープ

【第2ゲーム】 錦織がフォアのウイナーで15-0。40-0からボディーサーブで崩し、フォアのウイナーで錦織がラブゲームでキープ

【第1ゲーム】 錦織がネットに出るが、アンダーソンがバックのパッシングショットで40-0。連続ミスでジュースとなるが、アンダーソンが何とかキープ


男子シングルス準決勝でリターンする錦織圭(共同)
男子シングルス準決勝でリターンする錦織圭(共同)

第1セット 錦織6-2アンダーソン

【第8ゲーム】 【第8ゲーム】 アンダーソンのリターンミスで15-0。4本目のサービスエースで30-0。フォアのダウンザラインのウイナーで40-15。40-30から錦織のストロークミスでジュースとなるが、3度目のセットポイントでバックのダウンザラインのウイナーを決め錦織がキープして第1セットを先取。第1セットでのファーストサーブの確率は錦織72%、アンダーソン40%。ウイナーは錦織15本、アンダーソン9本。凡ミスは錦織6本、アンダーソン9本

【第7ゲーム】 アンダーソンの連続ミスで0-40のトリプルブレークポイント。最後もアンダーソンのバックがネットにかかり錦織がラブゲームでブレーク

【第6ゲーム】 錦織がバックのダウンザラインのウイナーを決め15-15。さらにフォアのウイナーで30-15。40-15からもフォアのストレートのウイナーで錦織がキープ

【第5ゲーム】 アンダーソンのファーストサーブが決まるようになり、3本目のサービスエースやドロップショットを決めアンダーソンがラブゲームでキープ

【第4ゲーム】 錦織が1本目のサービスエースで15-0。30-0からも連続してサービスエースを決め錦織がラブゲームでキープ

【第3ゲーム】 アンダーソンのダブルフォールトで0-40のトリプルブレークポイント。30-40とサービスポイントで巻き返されたが、バックのダウンザラインがウイナーとなり錦織がブレーク

【第2ゲーム】 錦織がバックのウイナーで15-0。バックのパッシングショットが決まり40-15。最後はフォアのウイナーで錦織がキープ

【第1ゲーム】 アンダーソンのサーブで試合開始。錦織がフォアのウイナーで0-15も、アンダーソンがバックのウイナー、フォアの逆クロスのウイナーで30-15。初めて入ったファーストサーブが1本目のサービスエースとなり40-30。長いラリーからアンダーソンのバックがアウトとなりジュースとなったが、2本目のサービスエースを決めアンダーソンがキープ