フィギュアスケートの世界選手権の開幕を翌日に控えた24日、上海で公式練習が行われた。日本選手初の2連覇を目指すソチ冬季五輪王者の羽生結弦(ANA)は練習後、時折笑みを浮かべながら穏やかな表情で取材に応じた。

 -今の気分は

 羽生 戻ってきたな、というか、久しぶりでこんなにメディアに囲まれ、緊張している。全日本選手権から3カ月もたって、いろんなことがあったが、やっとこうやって皆さんの前に立って演技する覚悟ができるコンディションになった。まずそこを幸せだと思っている。

 -捻挫していた右足首の状態は

 羽生 こうやって滑ることができている。自分の中ではまったく問題ないと思っている。

 -ここまでどのように取り組んできたか

 羽生 (全日本選手権後)2週間入院し、手術をやって約4週間リンクに上がらず、自宅で安静にして回復を待った。その後から滑り始め、焦ったために捻挫をしてしまった。またそれから2週間ほど休んで、ゆっくりと追い込んできた。

 -昨年、衝突事故があったGPシリーズの中国杯のリンクだが

 羽生 思い出さなくはない。きょう滑った感じで「こんなこともあった」と思ったが、皆さんが思っている以上に全然気にしていない。僕にとってあれは過去。今できることを、まず今やりたい。