レーシングドライバー井原慶子(41)が、女性レーシングチームの監督に就任し、11日、都内で取材会を行った。

 井原が率いる同チームは、JAFが推進する女性の自動車産業への参画を目指すプロジェクト「ウイメン イン モータースポーツ」の一環で、マツダと協賛して、女性ドライバーの育成をする。今後は月4回の1泊2日ドライブレッスンなどを重ねる。来年には、マツダの(車種)ロードスターによるレースであるMX-5カップ出場し、将来的には世界耐久レースに出場できるドライバーの育成も目指す。現在、井原はWEC(世界耐久選手権)ドライバーズランキングで女性1位だが、「車を操る喜びを日本の社会に広めてくれるチームにしたい。次の世界一も日本人から生み出したい」と監督としての目標を語った。

 この日は67人の応募から選ばれた26人もチームのメンバーもお披露目された。石川・白山市の賢隆寺で副住職を務める蓬茨夕美(ほうし・ゆみ)さん(36)は「住職を説得して法事の日程などを調整して、ここに来ました」。応募した理由については「私たちも好きなことに対しては貪欲でありたい。女性であって僧侶でありますが、それ捕らわれずに手を上げられるなら、手を上げようと思いました」と話した。27歳から軽自動車のジムカーナ(コースに置かれた障害物をかわしながらタイムを競う)をやっていた。夫の住職ともジムカーナと通じ知り合ったと明かし、自動車競技の魅力について「非日常の世界がある」と説いた。