日本陸連は29日、新潟市内で理事会を開き、8月の世界選手権(北京)代表に男子200メートルで日本歴代2位の記録を持つ高瀬慧(富士通)や女子短距離の福島千里(北海道ハイテクAC)ら男子17、女子6の計23人を選び、発表した。高瀬は3大会連続、福島は4大会連続の代表。

 男子走り高跳びの18歳、平松祐司(筑波大)ら15人が初代表となった。日本選手権を欠場した男子短距離の桐生祥秀(東洋大)は外れた。5月の世界リレー大会400メートルリレーで銅メダルを獲得した大瀬戸一馬(法大)と谷口耕太郎(中大)は同種目のメンバーに選ばれた。

 マラソン、競歩は既に発表済みで、混成は今後決定する。代表は追加の可能性があり、最終的に出そろうのは8月中旬となる見込み。日本陸連の尾県貢専務理事は「ベテラン、中堅、若手のバランスが取れたチーム」と顔ぶれを評した。

 世界陸上選手権代表は次の通り。

 【男子】短距離 高瀬慧(富士通)藤光謙司(ゼンリン)金丸祐三(大塚製薬)大瀬戸一馬(法大)谷口耕太郎(中大)▽長距離 村山紘太、鎧坂哲哉、村山謙太(以上旭化成)設楽悠太(ホンダ)▽障害 小西勇太(住友電工)▽跳躍 戸辺直人(つくばツインピークス)衛藤昂(AGF)平松祐司(筑波大)荻田大樹(ミズノ)山本聖途(トヨタ自動車)菅井洋平(ミズノ)▽投てき 新井涼平(スズキ浜松AC)

 【女子】短距離 福島千里(北海道ハイテクAC)▽長距離 尾西美咲(積水化学)鈴木亜由子(日本郵政グループ)西原加純(ヤマダ電機)高島由香(デンソー)▽投てき 海老原有希(スズキ浜松AC)