体操界の美女アスリートはストイックだった。12年ロンドン五輪体操女子日本代表の田中理恵さん(28)が12日、東京・池袋の立大で行われた、スポーツイベント「チャレンジA」(朝日新聞社主催、全国農業協同組合連合会特別協賛など)に出席し、現役時代の“秘話”を明かした。

 卓球女子の石川佳純(22=JA全農)とラグビー元日本代表の大畑大介氏(39)とともにトークイベントに参加。田中さんは、現役時代のエピソードとして「毎日、体重計に乗って、45・5キロから46キロの500グラムの間をキープしていました。食事はしっかりと3食食べて、動いて落としていました。実は、(引退後の)26歳で初めてマクドナルドへ行ったんです。スイーツ食べ放題にも行きましたが胃もたれしました」と明かし、約1000人の来場者からはどよめきが起きた。

 女子体操選手としては大柄な157センチの長身と長い手足をいかした美しい演技が持ち味の田中さんであったが、現役時代は衣装を工夫していたという。「体操は採点競技のため、見え方が非常に重要なんです。足が少しでも長く見えるように、ちょっとハイレグにしたりしていました。恥ずかしいけど、これも勝つためです」。トークイベント終了後は、小中学生約80人に体操教室を実施。側転や逆立ちなどを披露した。

 「チャレンジA」は20年の東京五輪・パラリンピックへ向けて、スポーツの関心が高まる中、スポーツを通じて「チャレンジする心」を育てるイベント。昨年3月にスタートし、今回で3回目。小学3年生以上の小中学生とその保護者がトップアスリートの講演を聞き、体験教室で指導を受けた。ロンドン五輪ボクシング金メダリストの村田諒太、元競泳日本代表の萩原智子さん、元車いすバスケット日本代表の根木慎志氏らも参加した。