競泳日本代表の瀬戸大也(21=JSS毛呂山)が25日、来月2日から行われる世界選手権競泳種目(ロシア・カザニ)での「3冠」を宣言した。東京・六本木のテレビ朝日での競泳壮行会に出席し「200メートルバタフライでとれれば(200メートル、400メートル個人メドレーも)いける」と話した。

 朗報も舞い込んだ。この日、日本水連スポンサーの「GMOクリック証券」が報奨金を発表。11、13年大会で300万円だった金メダルが500万円にアップした。日本水連の泉専務理事も「選手にとっては、いい発奮材料」と喜んだ。

 さらに、国際水連(FINA)の賞金も激増。総額は4億円から7億円近くまではねあがり、金メダルも2万ドル(約250万円)と1万2000ドルから大幅に増えた。もし瀬戸が3冠なら、GMOとFINAで総額2250万円。世界新ならFINAから3万ドル(約375万円)も加わる。

 米フラグスタッフの高地合宿から帰国した直後の先週は「しんどかった」という瀬戸だが、今は「調子は上がってきた。大会が楽しみ」。ケガで欠場するライバル萩野公介の思いも背負って金メダルをとれば、賞金以上に手にしたい「16年リオデジャネイロ五輪代表内定」もついてくる。