シンクロナイズドスイミングの混合デュエット・フリールーティン(FR)決勝で、予選7位だった安部篤史(32=トゥリトネス)と足立夢実(26=国士舘シンクロク)組は84・9000点の7位で終えた。

 3月から練習を開始して5カ月。男子初のシンクロ代表となった安部は「すごく苦しくてつらくて、シンクロが嫌いになりかけた。でもそれ以上に楽しく、シンクロが好きになった」と振り返った。男子シンクロのパイオニアとして1歩を踏み出した意義は大きい。「これからの若い選手にはメダルをぜひ狙って欲しい」と次世代の男子選手にエールを送った。

 もっとも世界のレベルが予想以上に高かったことも事実。指導した花牟礼コーチは「5カ月間の練習で試合を迎えることはありえないこと。今後は長期的に段階を踏んで男子選手を育てていければ」と話した。