日本は中国に85-50で圧勝し、3大会ぶりの五輪出場を決めた。団体球技の日本勢では最初のリオ五輪切符獲得となった。アジア選手権は2大会連続3度目の優勝。

 日本は第1クオーターに本川紗奈生(23=シャンソン化粧品)の活躍で勢いに乗り、23-11とリードした。エース渡嘉敷来夢(24=シアトル・ストーム)も着実に得点を重ねて前半を44-22で終え、その後も攻撃の手を緩めなかった。両チーム最多の24点をマークした本川ら4選手が2桁得点。この日18得点の渡嘉敷は2大会連続で最優秀選手(MVP)に選出された。

 敗れた中国は、3位決定戦で台湾に52-45で勝った韓国とともに、来年の世界最終予選に回った。


決勝

9月5日


日本8523-11
21-11
24-12
17-16
50中国

優勝し、リオデジャネイロ五輪出場を決め喜ぶ日本選手(共同)
優勝し、リオデジャネイロ五輪出場を決め喜ぶ日本選手(共同)
日本―中国 第1クオーター、シュートを決める吉田(共同)
日本―中国 第1クオーター、シュートを決める吉田(共同)


ここまでの結果

9月4日 準決勝


日本6523-11
11-22
9-13
22-12
58台湾

台湾に競り勝ち、タッチを交わす日本の(左から)篠崎、高田、渡嘉敷、本川(共同)
台湾に競り勝ち、タッチを交わす日本の(左から)篠崎、高田、渡嘉敷、本川(共同)

9月2日 予選ラウンド第5戦


日本9526-6
24-13
18-18
27-6
43タイ


9月1日 予選ラウンド第4戦


日本5718-13
19-18
8-12
12-13
56中国


8月31日 予選ラウンド第3戦


日本608-15
25-8
9-15
18-6
44台湾


8月30日 予選ラウンド第2戦


日本13132-9
31-12
25-6
43-4
31インド


8月29日 予選ラウンド第1戦


日本5913-13
18-17
15-15
13-8
53韓国



女子出場国(レベル1)ランク
中国8位
韓国12位
日本15位
台湾35位
インド39位
タイ42位


◆日本代表メンバー◆


No選手名年齢所属位置身長
4三谷藍37富士通F181
5宮澤夕貴22JX-ENEOSSF182
6間宮佑圭25JX-ENEOSC184
7栗原三佳26トヨタ自動車SG176
8髙田真希25デンソーPF183
9山本千夏24富士通SG176
10渡嘉敷来夢24シアトル・ストームPF192
11篠崎澪23富士通SG167
12吉田亜沙美27JX-ENEOSPG165
13町田瑠唯22富士通PG162
14本川紗奈生23シャンソン化粧品SG176
15王新朝喜27三菱電機C189

PG=ポイントガード、SG=シューティングガード、SF=スモールフォワード、F=フォワード、PF=パワーフォワード、C=センター


 ◆リオデジャネイロ五輪予選兼アジア選手権 FIBA(国際バスケットボール連盟)アジアが主催するバスケットボールのナショナルチームによる大陸選手権で、FIBAアジア加盟国すべてに参加資格が与えられる。今大会は12チームがレベル1(日本、韓国、中国、台湾、インド、タイ)、レベル2(北朝鮮、香港、カザフスタン、マレーシア、フィリピン、スリランカ)に分かれて出場。優勝チーム(レベル1)にはリオ五輪の出場権が与えられる。2位および3位チーム(レベル1)には、来年開催されるFIBA女子オリンピック世界最終予選の出場権が与えられる。