冬季五輪のスピードスケートと夏季五輪の自転車で活躍したクララ・ヒューズ(カナダ)が、新たに出版された自叙伝の中で過去のドーピング違反を告白したと8日、AP通信が報じた。1994年に禁止物質のエフェドリンに陽性反応を示したという。違反は世界反ドーピング機関(WADA)設立前だった。

 ヒューズによると、当時カナダの自転車協会は、検査結果を通知されながら、違反を公表しなかった。協会は「当時の関係者の対処は許容できない」と声明を出した。

 ヒューズはトリノ五輪での金メダルなど冬季と夏季五輪で計6個のメダルに輝いた。