前日9日の女子ダブルスの試合中に右足首を捻挫した松友美佐紀(23=日本ユニシス)が、早川賢一(29=日本ユニシス)とペアを組む混合ダブルス2回戦に強行出場したが、第1ゲーム途中で棄権した。

 松友の名前がコールされると、会場が沸いた。だが、前後左右の動きには精彩を欠き、7-11となったところで医師を呼んで処置後に決断。松友は「まだやれると思う」と試合続行に意欲を見せたが、早川が「ケガを悪化させてもよくないので、もうやめよう」と制した。

 試合後、松友は治療を理由に報道陣には対応せずに控室へ戻った。早川は「昨日の捻挫は見ていなかったので、今日の朝に聞いた。後ろに下がるのは足が痛いから厳しいと言っていたので、自分が後ろは拾うからいいよと話していた。試合をやってみて、フェイントとかの対応も厳しかった」と状況を説明した。

 午後に行われる高橋礼華(25=日本ユニシス)とペアを組む女子ダブルス2回戦も大会規定により棄権となる。世界ランキング1位で臨んだ「タカマツ」ペアの大会連覇はならなかった。