後半ラストプレーで大逆転した、日本のW杯24年ぶり勝利を導いたのは、FB五郎丸歩(29=ヤマハ)のキックだった。前半7分に中央からのPGを確実に決めて先制し、南アフリカを焦らせた。22-29の後半28分には、ゴール右にトライも決めた。

 右足から蹴られたキック9本中、7本を成功させる見事な集中力。計24得点の活躍に「みんなが4年間、ハードワークをしてきた結果。今日はたまたま僕がキックを蹴っただけ。キックは緊張しませんでしたが、国歌を歌う時はこみあげてきましたね」と満足感にあふれていた。

 中3日で迎える第2戦スコットランド戦に向け「W杯は始まったばかり。歴史は1つ変えましたけれど、もっと大きなものを変えて日本に帰りたい」と気を引き締め直した。