ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)日本大会組織委員会は28日、新国立競技場が使えなくなったことで国際統括団体のワールドラグビー(WR)に求められていた計画変更が承認され、開幕戦は約5万人収容の味の素スタジアム(東京都調布市)、決勝は約7万2000人収容の日産スタジアム(横浜市)で実施されることが決まったと発表した。27日のWRの会議で認められた。

 関係者によると、日本側は約8万人収容の新国立競技場が使えなくなったことによる減収分は補えるとの考えをWRに示した。大会組織委の嶋津昭事務総長は「(承認は)従来計画とのギャップを謙虚に埋めた結果」と話し、WRのラパセ会長も「素晴らしいミッションを反映している」と評価したという。

 新国立競技場は当初メーン会場として開幕戦、決勝など複数の試合を行う予定だった。運営予算の変更も含めて承認されたが、嶋津事務総長は「数字は申し上げられない。ダウンサイズするが、歳出を詰めるなどして対応していきたい」と具体的な金額は明らかにしなかった。