警視庁が24-17の逆転でBULLSを破り、悲願のXリーグ秋季初勝利を挙げた。警視庁は1勝5敗、BULLSは2勝4敗となった。

 前半は互角の戦い。互いにTDとFGを1本ずつ決めて、10-10の同点で折り返した。

 後半は警視庁が攻守で粘りを見せる。第3Q4分45秒、ブルズRB猿渡のTDランで7点リードを許したが、すぐにエースRB迫田の36ヤードTDランで追い付くと、第4Q2分45秒、RB岡野が、値千金の18ヤードTDランを決めた。

 2年前は原宿署に異動し、今季がXリーグ(1部)初体験の岡野。秋のTDも自身初で、エンドゾーンでOL小林と体をぶつけ合って喜びを表現した。「今日は緊張も程よく、視野広く冷静に判断でき、周りが良く見えた」。

 第9機動隊では巡査部長として、国会や大使館警備に当たる。「33歳で、むちゃできない年だが、若い人に刺激をもらっている」。

 岡野の奮戦に、和賀GMは「良く走ってくれた。離合集散を早くしたオフェンスのスタートが、うまくかみ合った」と手放しでの喜びよう。主将のOL田中も「岡野さんは自分から、俺に持たせてくれ、と声を出してくれた。強気、前向きににできた」とチームを鼓舞した発言をたたえた。

 次は7日の東京ガス戦。岡野は「負けたら入れ替え戦にも成りかねない。必ず勝つ」と、初勝利の喜びとともに気持ちを高揚させていた。