ラグビー日本代表のFB五郎丸歩選手(ヤマハ発動機)が世界最高峰リーグ、スーパーラグビーのレッズ(オーストラリア)でプレーすることで合意した。3日、関係者への取材で分かった。

 五郎丸の所属するトップリーグ(TL)ヤマハ発動機は26日にレッズからの獲得の申し入れを受けていることを認めていた。

 ヤマハ発動機の鈴木正典代表は「(五郎丸は)社員なので手続きを踏まえて検討していきたい」と述べ、話し合いを進める考えを示していた。

 五郎丸自身も海外初挑戦に前向きな意向を持っており、レッズからの加入申し入れを受け「W杯で結果を残せた証し。率直にうれしい」と話していた。

 ブリスベンが拠点のレッズは2011年に優勝し、15年は13位。SRには13年に田中史朗と堀江翔太(ともにパナソニック)が日本人選手で初めて参戦。昨季はリーチ・マイケル(東芝)らがプレーした。SR所属の外国人選手も数多くトップリーグで活躍している。スーパーラグビーは16年にリーグ拡張し、日本の「サンウルブズ」など3チームが新規参入する。

 五郎丸は、W杯イングランド大会で、日本の歴代最多を更新する大会通算58点(全体6位)をマーク。PG13本は6位、ゴール7本は8位にランクイン。独特のルーティンから精度の高いキックで世界を魅了するとともに同大会のドリームチーム(ベストフィフティーン)に日本から初選出されたばかり。五郎丸にとっては、ダブルの喜びとなった。

 ◆五郎丸歩(ごろうまる・あゆむ)1986年(昭61)3月1日、福岡市生まれ。3歳でラグビーを始める。小4からはサッカーも。福岡市立老司中時代は部活がサッカー、クラブでラグビー。佐賀工高時代は3年連続で花園に出場。早大では1年からスタメンで、全国大学選手権を3度制覇した。ヤマハ発動機に所属し、昨季の日本選手権で優勝。185センチ、100キロ。