2020年夏の東京五輪・パラリンピックと同時期に北関東を主会場に開催される全国高校総合体育大会(インターハイ)で、全30競技のうち19競技の開催地のめどが立っていないことが4日、分かった。

 宿泊施設の確保が困難で、群馬、栃木、茨城、埼玉の4県で実施できるのは11競技(体操は新体操のみ)となった。残りは全国各地で分散開催するが、開催地探しは難航している。

 同日の全国高等学校体育連盟(全国高体連)理事会で報告された。全国高体連の石川恵一郎専務理事は「打診を始めつつあるが、ほとんどめどは立っていない。来年12月までに内定させたい」と語った。自治体の開催経費を軽減するため、高体連が負担する割合を増やす方針を示した。

 24年まで和歌山県での実施が決まっているセーリングを含めると20競技が北関東以外での実施となり、異例の広域開催となる。

 群馬では体操(新体操)、サッカー、レスリング、登山、空手、栃木では水泳(水球)、バレーボール(男子)、ホッケー、茨城では水泳(競泳、飛び込み)、バレーボール(女子)、弓道、重量挙げ、埼玉では少林寺拳法が行われる予定。