フィギュアスケート元世界女王の浅田真央(25=中京大)が、演技構成を変更し、3年ぶり7度目の日本一とつかむ。

 全日本選手権開幕を翌日に控えた24日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで練習し、「構成はちょっと変える」と明かした。

 対象はショートプログラム(SP)で、ジャンプの難度を下げる。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、3回転フリップ-3回転ループ、3回転ルッツだった構成を、3回転半、3回転フリップ-2回転ループ、3回転ループに変える。1年間の休養から復帰した今季は、「いまできる最高のレベル」を目指し、女子では最高難度と言える構成に挑戦し続けてきた。NHK杯(長野)、GPファイナル(スペイン)とミスが続いており、変更に踏み切った。

 来年3月の世界選手権(米国)の選考会であることから、挑戦よりも確実性を選んだ。6位に終わった今月上旬のファイナルでは、フリー後に胃腸炎を発症し、エキシビションを欠場して帰国した。数日は休養に当てざるを得ず、短い調整期間しかなかったことも考慮したとみられる。

 この日の練習では3回転半を度々成功させるなど、「気持ちを整える練習をしてきた」という成果をみせた。SPは26日に行われる。「自分の演技をすることが一番。いい演技ができれば、いいクリスマスになる」とうなずいた。