羽生が紅白にワクワクだ。

 フィギュアの全日本選手権(北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)で4連覇した羽生結弦(21=ANA)が28日、世界選手権代表会見とエキシビションに臨んだ。スケーターとしての15年の活動は終わったが、31日にはNHK紅白歌合戦のゲスト審査員という大仕事が待つ。今年はファンと公言する「BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)」が白組で初出場。ソチ五輪の演技直前にも聴いていたお気に入りのバンドだけに「僕、バンプさんが大好きなので楽しみです !  一緒に歌います」とうれしそうに話した。

 ゲストとして舞台にも上がる。東日本大震災復興を祈願する特別コーナーに出演することがこの日、NHKから発表された。プレゼンターを嵐・櫻井翔(33)、ピアノ伴奏をX JAPAN・YOSHIKIが務め、11年当時に地元仙台で被災した羽生が故郷への思いを壇上で語る。今季、エキシビションで使うのは東日本大震災の鎮魂曲として作られた「天と地のレクイエム」。この日も、力強く情感たっぷりに滑りきり、会場を魅了した。大みそか。氷上でささげてきた祈りを言葉に変えて、日本中に語りかける。【高場泉穂】