競泳の女子200メートル平泳ぎ日本記録保持者の金藤理絵(27=Jaked)が8日、成田空港着の航空機でオーストラリアから帰国した。

 現地のパースで行われた3カ国対抗の女子200メートル平泳ぎでは、世界歴代5位となる2分20秒04の日本新記録を樹立。従来の記録は12年ロンドン五輪での鈴木聡美と、高速水着時代の09年に自身が出した2分20秒72。大幅更新に「本当にこれが自分のタイムなの。どうやって喜べばいいかわからなかった」とレース後の心境を笑顔で振り返った。

 昨年世界選手権の渡部香生子の金メダルタイムは2分21秒15。金藤の今回の日本記録は1秒11も上回っている。08年北京五輪出場も前回12年ロンドン五輪は落選。昨年世界選手権も惨敗と何度も引退危機に見舞われてきた27歳は「水泳を続けてきてよかった」と話す。一気に金メダル候補に浮上したが「まずは代表に選ばれないと何も始まらない」と、浮かれず謙虚な姿勢を貫く。4月の代表選考を兼ねた日本選手権(東京辰巳国際水泳場)では、現役選手では3人しかいない2分19秒台を出すことが目標になる。