国際体操連盟(FIG)は13日、スイスのローザンヌで男子技術委員会を開き、19歳の白井健三(日体大)が昨年12月の豊田国際競技会で成功させた床運動の「後方伸身2回宙返り3回ひねり」を男子では最高のH難度の新技として認定し「シライ3」と命名した。会議に出席した冨田洋之委員が明らかにした。

 白井は床運動で「シライ/ニュエン(後方伸身宙返り4回ひねり)」と「シライ2(前方伸身宙返り3回ひねり)」、跳馬で「シライ/キムヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり)」を2013年世界選手権で成功させており、自身の名前が付く技は4つ目。15年世界選手権の床運動で2年ぶり2度目の優勝を飾り、リオデジャネイロ五輪でも活躍が期待される。

 体操では五輪や世界選手権、ワールドカップ(W杯)シリーズなど主要国際大会で初めて成功させた選手の名前を技に命名する。豊田国際はFIG主管ではないため、日本協会が撮影した映像とともにFIGへ申請していた。