男子でショートプログラム(SP)2位から逆転を狙った宇野昌磨(中京大中京)は、ジャンプの失敗が響いてフリー5位に沈み、合計269・81点で4位に終わった。

 パトリック・チャン(カナダ)がフリー1位でSP5位から逆転し、合計290・21点で4年ぶり3度目の優勝。SP首位の金博洋(中国)がフリー2位で、289・83点の2位に入った。

 SP4位の無良崇人(洋菓子のヒロタ)はフリーも4位の268・43点で5位、SP7位の田中刑事(倉敷芸術科学大)はフリー7位の6位だった。

 ▽パトリック・チャン(カナダ)の話 ようやく心と体が一緒になったような気分で、プログラムを楽しんで滑ることができた。世界選手権では、きょうのような気持ちで滑りたい。

 ▽宇野昌磨の話 4回転ジャンプは、最後までいったりきたりだった。それ以外はSPよりも満足はできた。いいところも悪いところも出たけど、前回(5位)よりはよかった。

 ▽無良崇人の話 トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)以外は、いい形でやり終えることができた。ここで満足するのではなく、もう一段高い点数を望んでいきたい。

 ▽田中刑事の話 4回転サルコーとトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の失敗は悔しい。どんな状態でもやり通す力がなかった。来季は四大陸でも戦っていけるくらいにレベルアップしたい。

 ▽小林芳子・日本スケート連盟フィギュア強化部長の話 パトリック・チャンがフィギュアの神髄を見せてくれた。ジャンプだけでなく、基本的なことが大切。日本の選手が何か学んでくれたらいい。